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2012年、面白かった本5冊

早いもので、2012年も大晦日。
今年読んだ本の中で、特に印象に残った本を5冊挙げてみようと思います。


5:MEDIA MAKERS

MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体

MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体

NHN Japanの田端信太郎氏による著書。
独自の視点からまとめられたメディア論が非常に面白かったです。
なぜ「缶けり」専門誌は存在し得ないのか?「FT」の紙がピンクなのはなぜか?
・・・など、話の切り口もユニーク。
環境(アークテクチャ)がコンテンツに与える影響についての論考は、唸らされる内容でした。

(関連エントリー)「MEDIA MAKERS」(メディアメイカーズ)を読んだ感想



4:復興の書店

復興の書店

復興の書店

本の価値、書店の価値について考えさせられた一冊。
食べものも満足に買えない被災地において、多くの人が本を求めたという事実に衝撃を受けました。
近年はネット書店や電子書籍ばかりが注目を集めていますが、この本に書かれている現実は、昔ながらの紙の本、町の本屋が人々の日常といかに深く結びついているかを改めて浮き上がらせています。

(関連エントリー)「復興の書店」を読んだ感想



3:世界で勝負する仕事術

世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記 (幻冬舎新書)

世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記 (幻冬舎新書)

タイトルだけ見るとすごくハードルの高い自己啓発書のように思えますが、一般人でも楽しく読める一冊。半導体ビジネスの世界がどうなっているのか、同分野の第一人者である著者によって、わかりやすく丁寧に書かれています。
毎日が世界一決定戦という厳しい世界で働くとはどういうことなのか。
上から目線の武勇伝ではなく、平易な文章でもってその「厳しさ」「やりがい」が語られている、すばらしい本でした。



2:ワーク・シフト―孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

未来の働き方がどうなるのか、独自のアプローチをもとに考察した本。
テクノロジーの発達やグローバル化など、様々な要因を考慮に入れながら描かれた「2025年シナリオ」は説得力があり、自分は何を求めて働くのか、改めて考えさせられました。
著者が提唱する3つのシフト、すなわち
第1のシフト: 高度な専門技能を備えたスペシャリストへのシフト
第2のシフト: 他の人と関わり協力しあう生き方へのシフト
第3のシフト: 情熱的になにかを生み出す人生へのシフト

どれも非常によく練られていて、唸りながら一気に読んでしまいました。
示唆に富む名著だと思います。



1:MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

今年はやっぱりこの本。
デジタルとモノづくりの融合について、面白わかりやすく書かれた一冊です。
3Dプリンタのインパクトとともに語られることの多い同書ですが、この本で主役として扱われているのは、あくまで「個人」。企業に独占されていたモノづくりが、デジタル革命によって個人に開放されていく。その文脈の中で、3Dプリンタやクラウドファクトリー、クラウドファンディングなどの事例が紹介されています。
私はこの本を読んでいる間、ワクワクしっぱなしでした。それはモノづくりで起業しようとか思いついたからではなく、レゴやプラモデルで夢中になって遊んだ小さい頃の記憶が呼び起こされたから。
著者が指摘するとおり、子どものころは誰もが情熱的な作り手(メイカーズ)でした。
おもちゃに夢中になったことのある、すべての人にお薦めできる一冊です。

(関連エントリー)「MAKERS(メイカーズ)」を読んだ