「自分のすべてをつぎ込んだ」と言えるもの

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中村文則氏の言葉

以前、日本経済新聞芥川賞作家・中村文則氏に関する記事が掲載されていました。

それは長編作品『悪と仮面のルール』刊行についての記事だったのですが、その中で中村氏の次のような言葉が紹介されています。

 

「本当に疲れた。何もかも書き尽くした。自分の能力とアイデアのすべてをつぎ込んだ

日本経済新聞2010.7.5)

 

2年以上も前の記事ですが、わたしはこの中村氏の言葉が、今も強く心に残っています。

自分のすべてをつぎ込んだ――。

なんという力強い響きでしょうか。

その言葉からは、いっさい妥協しない姿勢、完全燃焼できた達成感が感じられます。

はたして自分は、そう言い切れるほど、これまでに何かをやり尽くしたことがあっただろうか・・・。

日頃の仕事でも、決して手を抜いているつもりはありませんが、「能力と情熱とアイデアのすべてを注ぎ込んだか?」と問われると、ちょっと考えこんでしまいます。

誇りをもって仕事をするとはどういうことか。

中村氏の言葉は、大きな示唆を与えてくれます。

 

 

武谷三男氏の言葉

 

「人生は妥協の連続ですよ。人は妥協しなければ生きていけません。でもね、ひとつだけ妥協しないものを持たなくちゃね

 

これは物理学者・武谷三男氏の言葉です。

仕事に限らず、何か情熱を注げる対象、妥協せずに取り組めるものをもつことは、非常に大切だと思います。

例えば、週末の地域貢献活動や、趣味のサークル活動。

「家族との楽しい時間」のために頑張ることも、たいへん素晴らしいことだと思います。

 

「自分は、これに関してはいっさい手を抜かなかった」

「自分の情熱のすべてを注ぎ込んできた」

そう胸を張って言える「何か」があれば、それはきっと、何物にも代えがたい達成感・充実感を人生にもたらしてくれるのではないでしょうか。

 

 

わたしもいつか、胸を張って言ってみたい。

「何もかも出し尽くした。自分の能力とアイデアのすべてをつぎ込んだ」と。