読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

一度きりの化学反応

知的生産

f:id:souheinaoshima:20120928112352j:plain

本を読んでいる時、「書かれてある内容」と「脳内の断片」が結びついて、思いがけない発想が膨らむことがあります。

まったく違う分野の知識と結びついたり、自分の過去の経験と結びついたり。

本を繰る手をとめて、考えに耽ってしまうこともしばしば。

読書中に限らず、例えばおもしろい写真をみた時や、斬新なキャッチコピーに出会った時なんかも、同じようなことが起こります。

私たちの脳って、けっこう頻繁に「化学反応」していると思うのです。

 

 

科学の世界には『再現性』という言葉があるそうです。

大雑把に言うと「同じ条件下で実験したとき、同じ結果が得られるか」ということ。

日本で水を電気分解したときと、アメリカで水を電気分解したときで、生じる物質が違ったら大変ですからね・・・。

 

では、人間の脳内で起こる化学反応にも再現性があるか?というと・・・どうでしょうか。

残念ながら、少なくとも私の脳には、再現性は「ない」ようです。

 

 

本を読んでいて、「おっ、これは面白い発想だぞ・・・!」とアイデアが膨らんでも、メモしないまま本を読み進めると、読了する頃には化学反応の内容なんか、きれいさっぱり忘れてしまっています

なんか途中で閃いた気がするんだがなぁ、と戻って読みなおしてみるんですが、同じような「化学反応」が起きないんですね・・・。

こうなると、とても悔しい思いをします。

大きな魚を釣り逃したような、損した気分・・・。

 

「忘れてしまうようなことは、どうせ大したことではない」という意見もありますが、『塵も積もれば山となる』が信条の自分としては、せっかくスパークした化学反応を忘却してしまうのは、非常に悲しい。

よくよく考えると、本の中身はどこにも逃げないので、化学反応の方を優先してメモする習慣をつけないといけないのかもしれません。

 

突如膨らむ発想も妄想も、ひょっとすると「一生に一度!奇跡の化学反応!」かもしれませんので・・・。