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神の視点から残りの人生を眺める方法

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◆地図がもたらした「神の目」

 

先日読んだ本に、次のような記述がありました。

 

現代の我々は、地図を持っている。地図を得た人間は、空間的に「神の目」を持ったこととなる。

人間が把握できる空間は、本来は等身大でしかない。

しかし、人類は地図を生み出した。地図によって、自分の身の丈を超える広大な空間を把握する術を知った。

(『土地の文明』竹村公太郎著より)

 

 

たしかに地図がなければ、世界の形がどうなっているのか、イメージするのは難しいですね。

はじめて行く場所でも、地図があれば、どこに何があるか、おおよそ見当がつきますし、現在地からどのくらい離れているのかもわかります。

ネパールやベルギーといった国がどこらへんにあるのか、行ったことはないけれども、世界地図を見ればなんとなく想像できます。

 

なるほど、地図は偉大だなあ・・・と思いながらその本は読み終わりました。

 

と、そこで疑問が。

自分の身の丈以上の空間を把握するのが「地図」。

では、自分の身の丈以上の時間を把握する道具はなんだろう、と。

 

 

◆時間を捉える道具

 

「時計」を見れば、現在の時刻と、時の流れを認識することができます。

「カレンダー」を使えば、今年1年間を俯瞰することができますし、過去数年間を振り返ることもできます。

ひょっとしたら数年先まで予定を書き込むこともできるかもしれません。

「年表」を見れば、過去数千年間に何があったのか、眺めることができるでしょう。

 

では、これから自分が向かう先、「死」までの道のりはどうでしょうか。

ハイキング参加中にそのコースを確認するかの如く、自分の残り時間を俯瞰することは果たしてできるのか・・・?

 

 

人生で何か成し遂げたいことがある、絶対に果たしたいことがある、という人にとっては、自分の残り時間を把握しておくことは無駄にはならないでしょう。

明日やろう、来年から始めよう、と言いながら先延ばしにしていたら、いつの間にか手遅れになっていた、ということもありえます。

天界にある自分の寿命ロウソクを見ることはできませんが、いくつか代用品を探してみました。

 

1.人生時計

人生を時計に当てはめる、という考え方があるそうです。

人生を80年と仮定して、一日の24時間に当てはめてみる。

 

 

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20歳の人は人生時計では午前6時。ようやく夜明けですね。

30歳の人は午前9時。今から活動開始というくらいでしょうか。

50歳の人は午後3時。そろそろティーブレイクの時間。

この時計は1年間に18分進みます。

こんな時計が机の上にあってもいいかも。

 

 

2.グッドバイライフ機能

漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」で昔、高齢者向けの腕時計を開発する話がありました。

その時計は「余命がカウントダウンされる機能(グッドバイライフ機能)」が付いており、当時はその発想に仰天(というか爆笑)しました。

この余命のカウントダウンという発想も、自分の持ち時間を認識するには有効かもしれません。

ググってみたら、スマートフォンのアプリで既にたくさん作られてました・・・。

   

 

3.人生における予約

平均睡眠時間が6時間の人は、一日の1/4は寝ていることになります。

平日も休みも退職後も、睡眠の習慣が変わらないとすれば、残りの人生の25%は寝て過ごす、ということです。

 

毎食後に5分ずつ歯磨きをする人は、1日に15分間歯磨きをしていることになります。

   0.25時間 / 24時間 = 0.0104

歯磨きも毎日欠かせませんので、残りの人生の1%はずっと歯磨きをしていることになります。

毎日お風呂に30分入る人は、残りの人生の2%をバスルームで過ごすことになるのでしょう。

 

こうやって考えていくと、残りの人生、結構予約が入っていることがわかります。

 

自分の自由に使える時間、夢の実現のために使える残り時間は、どのくらいあるのか。

自由時間が週末に2時間ほどしか確保できない、という30歳の人の場合、

   2hour × 52week × (65-30) = 3,640hour

退職までに3,640時間しか自由時間がないことがわかります。

さすがに睡眠や歯磨き、入浴の時間は削れませんので、何か他の予約(つまり習慣)をキャンセルしないと自由時間は増やせません。

例えば、毎日2時間テレビを見る人は、残りの人生の8%近くをテレビに費やすことになります。

こういった時間を転用できないか。

日々の習慣が残りの人生に予約を入れている、ということが視覚的に把握できれば、人生の時間配分も考えやすくなるかもしれません。

 

 

◆悔いのない人生を

 

ここまで勝手に「人生の残り時間」と書いてきましたが、実際は誰にも自分の残り時間はわかりません。

平均寿命という概念があるだけです。

ひょっとしたらめちゃくちゃ長生きできるかもしれないし、逆に、計算していたほど夢を追う時間は残されていないかもしれない。

自分の残りの人生を俯瞰するのは、結局「今の自分に発破をかける」ということなのでしょう。

人生で達成したいことを考え、優先順位をつける。

その実現のために、日々を精一杯生きる。

未来に何があるかわかりませんが、せめて後悔の少ない人生を歩きたいと思います。

 

まずはグッドバイライフ機能アプリでも買うか・・・。

 

 

 

「人生は歯医者の椅子に坐っているようなものだ。さあこれから本番だ、と思っているうちに終わってしまう」

ドイツ帝国宰相 ビスマルク