ゲーム専用機がこの先生きのこるには

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WiiやPS3といったゲーム専用機の苦戦が続いているようです。

iPhoneiPadなどのゲームアプリ、それに無料で遊べるカジュアルゲームの勢いに押されているのが原因とか・・・。

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ソーシャルゲーム・カジュアルゲームは非常に安価ですし、収集・交換・成長などの「ハマれる」要素に富んだゲームもたくさんあります。

お客さんが、ゲーム専用機からカジュアルゲームへと流出していくのは、やむを得ないことだと思います。

 

・・・が、しかし。

物心ついたころからファミコンに熱中し、ゲーム専用機とともに育ってきた自分としては、ソーシャルゲームにボコられ、ゲーム専用機たちが敗れていくのを見るのは、非常にやるせない気持ちになります。

なんとかゲーム専用機たちに頑張ってもらいたい。

巻き返す方法はないんでしょうか。

 

 

◆ゲーム専用機の不利な点

専用機のゲームとソーシャルゲームを比較した場合、ゲーム専用機は「価格」という点において、圧倒的に不利です。

ソーシャルゲームやカジュアルゲームは無料で始められるものが多く、アプリにしてもせいぜい数百円~千円くらい。

かたやゲーム専用機はハードが数万円、ソフトも数千円というのが普通です。

同じようなゲームを作っていたら、価格面で全く勝負になりません。

ゲーム専用機が復権を果たすには「ゲーム専用機でしか遊べないゲーム」を作らないと・・・。

 

 

◆ゲーム専用機の有利な点

では逆にゲーム専用機の有利な点は何か。

それは、なんといっても「操作性」でしょう。

スマホ&タブレットのタッチパネルは、ゲームによっては新感覚の操作性を体験できる一方、明らかに操作しにくいゲームもあります。

例えば、格闘アクションやシューティングゲーム

一瞬の操作ミスが生死を分けるゲームには、タッチパネルは向かない気がします。

D世界でのアクション(スーパーマリオ64みたいなゲーム)でも、タッチパネル操作は難しいでしょう。

ゲームに特化したコントローラーを備えることができる、というのが、ゲーム専用機の最大のアドバンテージだと思います。

 

 

◆ビジネスマンがゲームをやらない理由

スマホゲーム・ソーシャルゲームが人気を集めている理由の一つは「短時間で遊べる」という手軽さです。

安い!暇なときにサッと遊べる!そこそこ面白い!

・・・というのが忙しい現代人に受けているのだと思います。

じゃあゲーム専用機は値段が張る分、じっくり楽しめるゲーム、長く遊べるゲーム、重厚なゲームを作ろう!

と考えてしまいますが、これが落とし穴かもしれません。

専用機のゲームは、現時点でも十分に面白く、めちゃくちゃ長く遊べます。

逆に、長く遊べるからこそ、忙しいビジネスマンは、怖くて手が出せないのではないでしょうか・・・。

ネットゲームなんかは、うっかり始めたら仕事に支障が出そうですから。

面白くないゲームは売れませんが、あまりハマり要素が多すぎても恐れられる。

悩ましいジレンマです・・・。

 

 

◆巻き返してほしい分野

じゃあ結局、どんなゲームなら巻き返せるんだよ!ということになりますが、ゲーム専用機のアドバンテージを生かして、いくつか候補を考えてみました。

 

・ストレス発散ゲーム

「気分転換」はゲームの大きな魅力の一つ。

スマホでもタブレットでもできない気分転換を、ゲーム専用機で提供できないものでしょうか。

例えばストレス発散に主眼を置いたゲーム。

「真・三國無双」のような、3D空間をグリグリ動いて、大勢の敵をなぎ倒す快感は、ゲーム専用機ならではのものだと思います。

映画『マトリックス・リローデッド』の100人スミス戦みたいなバトルを、自分の操作で再現できたら、スカッとすること間違いなし。

他にも、巨大生物を操作して街を壊しまくるゲームとか・・・(発売禁止になるかもしれませんが)

気分転換になればいいわけですから、美しい自然の中をバイクで疾走するゲームとか。

世界遺産を3Dで再現して、その周囲をモーターパラグライダーで飛び回るゲームとか。

 

 

・1プレイ時間が決まっているゲーム

どんなに面白い映画でも、1本だいたい2時間です。

サッカーの試合は、90分くらいです。

家庭用ゲームも、1プレイが1時間~2時間と決まっていれば、気楽に電源を入れられるかもしれません。

限られた時間で任務をこなす潜入ミッションゲームや、脱出ゲーム・・・。

あるいは、全く新しいスポーツを考案して、ゲーム化するとか。

 

 

・家族だんらんゲーム

ボードゲーム『クレイニアム』の作者、リチャード・テイト氏に、ある晩、御礼のメールが届いたそうです。

あなたのゲームで家族に一体感が生まれた。

それまでは、年齢や人種、背景などでバラバラだった家族に。

このような製品をつくってくれてありがとう、と。

 

家庭の居間に置かれることの多い、据置型家庭用ゲーム機。

目指すべき目標は、ここにあると思います。

「家族に一体感が生まれた、つくってくれてありがとう」

家族のだんらんに貢献することができるのなら、それは市場シェア云々よりはるかに価値のあることかもしれません。

 

 

 

◆結論、「難しそう」

勝手にいろいろ書いてきましたが、上記のようなゲームでは、大ヒットは難しいでしょうね・・・。

スマホからゲーム専用機まで、ゲーム機が多様になるにつれて、棲み分けはますます進んでいくと思います。

ゲーム専用機ならではのゲームをいかに追求し、アピールしていくか。

その意味では、任天堂の独特なコントローラーや、マイクロソフトの「Kinect」など、操作性に活路を求める方向性は正しいように思えます。

「ヘッドマウントディスプレイ」ゲームが出てくれば、一気に巻き返せる!かも。