「お金」の値札、「時間」の値札

【読了目安 1~2分】 

f:id:souheinaoshima:20110827122259j:plain

 

インターネット上には面白いコンテンツが溢れていますが、そのほとんどは「無料」です。

では、無料だから面白いコンテンツを全て消費できるか、と言われると、そうでもありません。

私たちが娯楽に費やせる「持ち時間」は限られているため、その「持ち時間」の範囲でしか、コンテンツを楽しめません。

3分間の動画を見た場合、「持ち時間」という財布の中から「3分間」という時間が、いつの間にか消えてしまいます。

私たちはコンテンツを楽しもうとする時、「お金」と「時間」、2種類の資産を消費しているとも言えます。

 

2種類の資産を同時に支払う以上、それぞれ「どのくらい財布から持っていかれるか」がわかっていないと、消費者は困ります。

レストランに入って、メニューに価格がついておらず、食べ終わるまで価格がわからない、というのは極めてデンジャラスです。

お金の値札については、通常どこでも表示されています。

では「時間の値札」は、どうでしょうか?

以下、コンテンツの2種類の「値札」について考えてみます。

 

【動画の場合】

お金 : 普通は無料。

時間 : 動画には「◯◯:◯◯」という「長さ」が表示される。

 

【ブログの場合】

お金 : 無料。

時間 : 最近は「読了目安 ◯分」と表示してくれるブログも増えている。

 

【ツイッターなどのソーシャルメディア】

お金 : 無料。

時間 : 自分が止めない限り、支払い続ける。

 

【映画の場合】

お金 : レンタルなら数百円。

時間 : だいたい2時間。

 

【小説の場合】

お金 : 文字の量にもよるが、だいたい数百円~2000円。

時間 : 文字の量にもよるが、だいたい数時間~十数時間。

 

【テレビ番組の場合】

お金 : NHK以外は無料。

時間 : 自分で消さない限り、支払い続ける。

 

【ゲームの場合】

お金 : ゲームにもよるが、無料~2万円くらい。

時間 : ゲームにもよるが、数分~数千時間。

 

 

◆気づいたこと

  • テレビもツイッターも、やめるタイミングをコントロールできないと、あっという間に「時間」を持っていかれる。
  • 映画は2種類の値札でみても、非常に割安。100円+2時間で古今東西の物語を楽しむことができる、というのは、すごいことだと思う。
  • 小説の「時間の値札」は、これまで「本の厚みと大きさ」が代替していた。電子書籍が普及すると、「文字数 ◯◯◯文字」という表記が一般化するのだろうか。ページ数は、文字の大きさによって変わっちゃうし・・・。
  • 家庭用ゲームが最近苦戦しているのは、「面白くしすぎた」のが原因の一つなのかも。数百時間~数千時間も「時間」を持っていかれると事前にわかっていたら、消費者はだれでも躊躇してしまう。もちろん「時間の値札」はついてないけれど、消費者はわかってしまうと思う。オンラインRPGとか特に。

 

 

◆さらに気づいたこと

私もこうやってブログを書いていますが、読んでいただいた方から貴重な「時間」を頂戴している、という事実を忘れないようにしたいと思います。

ここまで読んで下さった方、ありがとうございます。