放置型ゲームをやってみた

 

日経新聞冲方丁氏のコラムで、「放置型ゲーム」というものが何度か取り上げられていました。

ちょっと気になったので、自分も何本かプレイしてみることに。

選んだのはこの2本。

ゆけ!勇者

ゆけ!勇者

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(Now Playing・・・)

 

 

 

うーむ、これはおもしろい。

 

ゲーム自体はすごくシンプルなんですが、つい繰り返し遊んでしまう面白さがあります。

  

プレイヤーは、最初にいくつか準備・設定をおこない、冒険したい場所に送り出すだけ。

以後、何もすることがなく、文字通り「放置」して、成り行きを見守ります。

数時間後に冒険の結果がわかり、無事成功ならお金やアイテムが入手できる、という設計になっています。

 

ちょっとした空き時間に「準備・設定」をして、勤務時間中は放置。

また、寝る前にも「準備・設定」をして、就寝中は放置。

本人がゲームできない時間に冒険してもらう、というのが不思議な感覚でした。

それでいて、いい結果が出たときはうれしいし、楽しい。

部下に仕事を命じて、その部下が素晴らしい成果を収めたときの喜び、とでもいいましょうか。

(もちろん手柄は自分のものにできます)

 

私は今までこういったゲームをしたことがなかったので、新鮮な驚きがありました。

この「放置型ゲーム」と従来のゲームは、どこが大きく異なるのでしょうか。

ゲームを構成する要素は山ほどありますが、

1.事前の戦略

2.リアルタイムの判断

3.運

の3つの切り口から考えてみました。

 

例えば、野球ゲームの場合。

事前の戦略・・・・・・チームの編成、オーダー、選手育成

リアルタイム判断・・・投手交代、代打、サインプレー

運  ・・・・・・・・どんなにいい打者でも6割は凡退

 

サッカーゲームだと。

事前の戦略・・・・・・チームの編成、フォーメーション

リアルタイム判断・・・選手交代、作戦変更

運  ・・・・・・・・ボールのゆくえ

 

マジック・ザ・ギャザリング」や「遊戯王」のようなトレーディングカードゲームの場合。

事前の戦略・・・・・・デッキの構築

リアルタイム判断・・・手札をどう使うか

運  ・・・・・・・・デッキから何をドローできるか

 

三国志」「信長の野望」のような戦略シミュレーションゲームの場合。

事前の戦略・・・・・・自国の統治、部隊の編成

リアルタイム判断・・・どこをどう攻めるか

運  ・・・・・・・・天候、風向き、計略の成功率

 

ドラゴンクエスト」のようなロールプレイングゲームの場合。

事前の戦略・・・・・・仲間の職業選択。武器、アイテムの選択。

リアルタイム判断・・・ターン毎に何をするか

運  ・・・・・・・・回避率、クリティカル率、モンスターの行動

 

 

これらのゲームはどれも面白く、大変な人気があります。

プレイヤー毎に戦い方を工夫できる奥深さもあり、ハマってしまう要素が満載。

その一方で、「リアルタイムの判断」に戦局を左右されるため、どうしてもプレイ中は時間を拘束されます。

区切りのいいところまで続けてしまうのが人情です。

電車の中や、友人との待ち合わせ中にラスボス戦に突入するのは避けたいところでしょう。

 

そういった「隙間時間」に、スマートフォンで楽しめるよう、ゲームをリデザインするとどうなるか。

「リアルタイム判断」の占める割合を小さくするか、思い切って無くしてしまえばいいのでは?

それが、いわゆる「放置型ゲーム」なのでは?

 

 

放置型ゲーム?

事前の戦略・・・・・・部隊の編成など

リアルタイム判断・・・なし

運  ・・・・・・・・どんな敵に出会うか、どんなアイテムを入手できるか

 

 

ゲームから「リアルタイム判断」の要素を少なくする、もしくは無くしてしまう。

同じコンセプトのゲーム(箱庭ゲームなど)は昔からありましたが、急速に普及するスマートフォンとの相性の良さもあって、再度スポットライトが当たり始めたのだと思います。

 

ゲームが単調にならないよう、「収集」「成長」「物語性」など他の要素で味付けすることもできますし、今後の発展が見込めるジャンルではないでしょうか。

 

 

私案

ロボットに10個だけ命令を与え、100ステージでの生存率を競う

ミニ四駆をチューニングして、100の大会での総合順位を競う

 

 

 

 

おまけ

他のゲームも当てはめてみた。

 

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意外とサッカーとかは放置できそうな気がします。

むしろ放置に適した競技が生まれるかも。

 

 

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