「Gumroad」登場

 

過去3回、少額決済ネタを書いてきましたが、ここで急展開。

Gumroadという画期的なサービスが登場し、話題を集めています。

紹介記事はこちら

 

簡単に言うと、誰でも簡単にデジタルデータを販売できるサービスです。

何が画期的なのか、という点について。

 

販売が簡単

データをアップロードして、そのURLをツイッターやFacebookに貼るだけ。

@fladdict氏のブログに詳しく紹介されています)

URLなんで、コピペするだけです。

クリエイターへの売上の支払いはPaypalを通じて行われるようです。

 

購入も簡単

販売ページを開き、メールアドレスとクレジットカード番号を入力するだけ。

将来的にはPaypalと連携して、1クリックで買えるようになると嬉しいですね。

 

買った人のメールアドレスがわかる

江戸時代の商人は、火事になったとき顧客名簿を守ることを第一に考えていた、という話があります。

商売をする上でお客様の情報は何よりも大切、ということを物語っていますが、このGumroadというサービス、購入した方のメールアドレスがわかるみたいです。

アフターサービスをしたり、(相手が嫌がらなければ)次回作を案内したりできます。

 

手数料が安い

決済にかかる手数料は5%+30セント。

アップルやアマゾンの手数料30%と比べるとはるかに安いです。

少し前「印税70%時代だ!」と話題になりましたが、今度は約95%がクリエイターのお財布に入るようです。

 

デジタルデータなら何でも?販売可能

イラストでも音楽でも、映像でもPDF文書でも、電子書籍でも写真でもアプリでもサンプルコードでも、アップロードできれば販売できます。

それぞれのプラットフォームを使い分ける必要がなくなりました。

買い手から見ると、スーパーに行って野菜を買うのではなく、農家に行って野菜を買うイメージ。

いえ、ツイッターにも貼れるわけですから、農家の方が訪問販売してくれるイメージでしょうか。

しかも友人の紹介状をもって。

 

 

気になる点

売ってはいけないコンテンツ(著作権上、倫理上)も簡単に販売できてしまうのか?

アップルのような中身のチェック機能はあるんでしょうか。

また、販売主にメールアドレスが分かってしまうことから、出所不明のコンテンツを買うことにはリスクが伴います。

誰が作ったのか、信頼できる相手なのかを事前にソーシャルメディアで確認するべきかもしれません。

 

 

気になる点もありますが、Gumroadは大きな可能性を秘めたサービスだと思います。

Gigazine編集長、山崎恵人氏は著書の中で次のように述べています。

 

「個人の力の最大化は、その個人が本当に得意なことを生業にできるはずだという可能性を持っているわけですが、そのために立ちはだかる最大の障壁、それが収益化、要するに『儲かるのか?』という一点です。」(「GIGAZINE 未来への暴言」p71

「個人の力の最大化が自然と志向するようになる未来はまさにこの少額決済という最後のピースが完成することで初めて成立します。」(同p204

 

このGumroadが最後のピースになるのでしょうか。

今後の展開に大いに注目したいです。

 

 

(余談)

以前のエントリーで、少額決済を勝手に分類したことがありました。

 

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上記の理由から、Gumroadは農家と消費者を直接つなぐサービスに近いと思います。

作者のことを知っておくべきかも、という理由から「Ⅲ.共感・支援・寄付・投資型」と「Ⅳ.少額決済型」の間に位置するサービスなのでしょうか。

実際、寄付サービスとの相性は抜群だと思います。

(作って1週間で分類が破綻しました・・・涙)